服地にこだわりながら「耳」を使い裏側のお仕立てを愉しむ伊・アリストン社ウール&モヘア夏のジャケット
服地のブランドなどが織り込まれている生地の端を、通称「耳」と呼んでいます。
ブランド名にシリーズと生地の番手が表記されることが多く、生地の情報を参照するための部分となっています。
また服地の表裏を確認するなど実用的な目印ともなり、お仕立ての際にはズボンの裾や裏にポケットの内側に仕込んで補強するなどにも使用しています。
伊・アリストン社による,WOOL&MOHAIRの服地にてお仕立ていたしました春夏のジャケット。
裏側の内ポケット部分まで表地を仕込みます「お台場仕立て」に、冒頭の「耳」を施しました。
通常施しますスクエアの織りネームに加え内ポケットの上部に「耳」をあしらうことで、ご本人さまの思いをカタチしまして。
着ることの喜びと、つくるを愉しむディテールを実現しています。