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変わらないものがすべてを変えながら、変わらず残り継承されていく。 スーツそしてお仕立てを愉しむ時代のヒントを、1冊の書籍から考える

変わらないものがすべてを変えながら、変わらず残り継承されていく。 スーツそしてお仕立てを愉しむ時代のヒントを1冊の書籍から考える オーダースーツ アスター

木で組まれている小舟が数百年かけて補修され、最初に組まれた木材がすべて入れ替わっているように。スーツの文化も一着一着お仕立てつづけられるなかで、時代とともにその服地は変化して機能が洗練されています。
 

自然の変化を受けながらも小舟が運輸の機能でありつづけるように、いくつもの時代変革のなかでスーツは服飾として人間の身を包んでいく存在でありつづけています。
 

変わらないものがすべてを変えながら、変わらず残り継承されていく。
 

時の首相・吉田茂の長男であり、作家であった吉田健一(1912年生―1977年没)。戦後「普通に考えたことが通らない時代のこと」を【関節が外れている】時代と称し
 

文字の連なりから一つの情報をひきだすというのではなく、生きたものとしての言葉をそのものとして味わい。さらに、他人が味わえるように発する文章で省察しています。
 

その吉田健一の『日本に就いて』(ちくま学芸文庫:2011年7月10日第1刷発行 :筑摩書房刊)は
 

変わらないものがすべてを変えながら、変わらず残り継承されていくそんな「新しい生活様式」のなかで
 

スーツを愉しむための「時代の変化を捉える」隠されたヒントが散りばめられ、無数に掘り出せる珠玉の1冊となっています。
 

巻頭に冠された「不信心 序にかえて」では、時代の大きな変化のなかで「自分に或ることをするのを許す、許さないの区別を付けることに対する感覚、或は認識」について簡潔に考察され。短いながらも、とても興味深い文章となっています。
 

あらためて「つくるを愉しく」を振り返り
 

時代の変化とともにお客さまと「つくるを愉しく」を共有するため、オーダースーツ アスターは服地の「良い品質」と「良いお仕立て」を一着一着お客さまとの誠実な向き合いから引き出していきたいと存じます
 

オーダースーツ アスター店主
 

オーダースーツ アスターから
皆さまに定休日のお知らせです

 

オーダースーツ アスターは佐倉うすい店・八千代村上店ともに、2020年7月の木曜日となります「7/2・7/9・7/16・7/23・7/30」を定休日に
 

あわせて7/22(水)・7/23(祝・木)7/24(祝・金)を連休といたします。また当面の間、営業時間を11:00~17:00といたします。
 

スーツ仕上がりをお待ちのお客様さまをはじめとして、ご迷惑をおかけ致します。なにとぞご理解のほど、よろしくお願い申しあげます。
 

状況が変化いたしましたおりは、あらめて告知させていただきます

写真でご紹介のスーツは、伊・カノニコ社の春夏ものファブリックにてお仕立てしております

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